2009’11.06・Fri

能登怪談プロットズ

12 「少ない宇宙」
 喫茶店での二人の会話。
 タイムスリップしてきたと言う青年。
 彼は、ある瞬間に於けるひとつの宇宙に存在する素粒子の数の総和は決まっているために、同じ世界に同じ物体は二つも存在出来ない、タイムスリップしてきた自分の代わりにこの世界にいたはずの自分が別の宇宙へと弾き出されている、と言う。
 その話を聞いた男は静かに首を横に振り、こう言った。
 宇宙群に於けるある瞬間の素粒子の数の総和は決まっているが、ひとつの宇宙に於ける素粒子の数は決まってはいない。
 つまり、素粒子の数が「少ない宇宙」と「多い宇宙」があり、「少ない宇宙」は、他の宇宙から不足分をを補おうと、素粒子を吸い込み始める。
 吸ったり吸われたりして、宇宙群は存在の均衡を保っているのだが、吸われ過ぎたり吸い過ぎて破裂したりして消滅する宇宙もある。
 その過程で生まれるのがタイムスリップであり、同じ物体が複数同時に存在する宇宙は全く珍しくはない。
 男がそう言い終えた時、他のテーブルにいた子供や少年や青年や中年や老人がいっせいに二人のテーブルへと目を向けた。
 タイムスリップしてきた青年が、彼らの顔をよく見ると、全員、自分が話している男と親兄弟なのではないかというほどに良く似ていた。
 自分と同じ顔をした人間が世の中には三人いると言う。
 それはひょっとしたら、幾つもある他の宇宙からやってきた本当の自分なのかもしれません。
 ※ジパングの最終回読んでて思いついた。素粒子云々は科学考証ない。素粒子とか出さない方がいい気もする。SFにしちゃうとつまんなくなるし。

13 「飾り窓」
 秋葉原に、いつからか出来ていた「世界一幸福な一マイル」。
 ここでは、二次元美少女たちが、三次元の二次元キャラクター偏愛者のために体を売っている。
 草食系的嗜好とミソジニーの果てに、二次元キャラクターにしか発情しなくなってしまった男たちの段階的な現実復帰政策の一環として復活した、いわゆる赤線である。
 しかし、ここで働く二次元キャラクターたちの多くは、アニメやゲームやライトノベルの挿絵等でアキバ系の人たちに消費しつくさて時代遅れとなったか、元々、人気がなかったなどして食えなくなったキャラクターたちである。
 飾り窓の中でいわゆる萌え的なポーズを取りつつ、道行くアキバ男たちを誘う二次元美少女たち。
 かつての「同級生」の一人を訪ね、エロゲライターがこの通りを訪れた。
 彼女はあの頃と同じようにネグリジェに肩掛けのショールという格好で窓際にいたが、まつげがケバ過ぎて若い客はよりつかないらしい。
 懐かしさから彼女を買ってみるエロゲライター。
 この売春街の外へ出てみたいと言う彼女の願いを聞き、彼女を連れて門の外へと出る。
 だが、そこで待っていた物は、流行に敏感なアキバ系からの、彼女への揶揄中傷であった。

14 「自転車」
 ※そろそろ怪談に戻そう……って事で。

 道路に捨てられていた自転車。
 急いでいた為に、それを拝借してしまった男。
 自転車を走らせていると声がする。
「お前、おい、お前だよお前。なに人の自転車乗ってんだ」
 男が自転車を止めて辺りを見回すが、誰もいない。
 再び漕ぎ出すと、また声が。
「分かってんだぞ、お前、俺の自転車盗んだな? お前がどこ走ってるか分かってるんだからな」
 どうやらペダルを漕ぐと声が聞こえるらしい。
 人の自転車を盗るのはやめましょう、と言う話。

15 「そろばん教」
 Image010-1.jpg

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14「飾り窓」は、前々から考えていた設定。

■憎しみ目、哀しみの目、デアカルテだ
エコ促進のため、なんと売春宿が自転車で来た客に割引…ドイツ

>環境問題はベルリンでも取り沙汰されており、
>また、駐車するのも非常に困難ということで、家に自動車を置いてきた客には、
>5ユーロ(約700円)のエコ・ディスカウントを始めました。
>去年は、経済低迷で売り上げが半分になったそうですが、
>このエコ・ディスカウントはなかなか効果があるようで、以前の売り上げに戻ったと言います。

レーパーバーン
ドイツに行ったら行ってみたい。
でも、行く事ないだろうなぁ。まずはフランスのルーブルに行っときたいし。

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2009’11.06・Fri

コルタサル

悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)悪魔の涎・追い求める男 他八篇―コルタサル短篇集 (岩波文庫)
(1992/07)
コルタサル

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ループするメタフィクション「続いている公園」、ノドから兎を吐き出し続ける男の「パリにいる若い女性にあてた手紙」、なんだか分からない物音に支配され家を追い出される「占拠された屋敷」、盗み撮りしたらカメラになってしまった男の「悪魔の涎」、まで読んだが、本当に面白い。何しろ、あまりにもシュール過ぎて、一度さらっと読んだだけでは、どんな情景か理解出来ない。「占拠された屋敷」は比較的分かりやすかったけど。笑
シュルレアリスム絵画はイラストレーション的な雰囲気になってしまう所に残念さを感じるのだけど(シュルレアリスムならエルンストが好きかな)、小説として面白いと思うのは、合理の外にある情景や要素を描いた物だ。
ボルヘス、ポーと供に、ぜひとも参考にしたい。

■能登怪談プロット

10 「二人」
 孤独な非コミュ同士だからこそ、お互い寄り添うように「友達」を続けていた二人のヒキコモリニート青年AとZ。
 このままではいけない、と社会復帰のための努力を始めるAを、Zはネットの向こうから応援する。
 やがてリアルでの趣味の集まりや呑み会に参加しAはリア充となって行く。
 相変わらず引きこもりで非コミュのZだが、Aの前向きな姿に勇気づけられ、自分も非コミュから脱しようと決意し、まずは、と、Aの出席している呑み会へと赴く。
 だが、そこで待っていたのは、他の参加者に「自分はもう非コミュのヒキコモリではない」事を証明するために、現役のヒキコモリであるZの生き方や生活をあざ笑い厳しく非難するAだった。

11 「空から女の子が降ってくる」
※全文

 傘を開くと、ぼんっ、と音が立った。
 さっき美術館で買ったマグリット柄の傘だ。彼の絵が一面にプリントされている。普通の町歩きでは、少々、派手だが、上野の山を歩く類の人間なら、かえって粋と見てくれるだろう。
 今日のラッキー・カラーは青、時により白。だからこの傘を選んだ。真っ青な空に、白い雲、その下に描かれた夜の町並みのお陰で、空の明るさが一層、目立つ。
 さて、雨はまだ遠い。
 雨は降りそうにないものの、あいにくの曇り空だからこそ、この世で最も大きな幸運の青にありつけず、こうして空の傘などを差しているのだ。曇りなら白の方はどうかと言うと、これまたあいにく、今日の雲は明らかにオレンジだった。どういう按配でこう言う色が出来上がるのか知らないが、得体の知れない何かに意地悪をされているのではないかとすら思う。
 今日の私は、どうあってもラッキーでなくてはいけない。何か不運な出来事がこの身に起こって足止めを食わされてしまいでもしたら、せっかくの決心も揺らいでしまうだろう。
 西洋美術館の角を曲がって科学博物館へ向かう道を歩く。傘を持たない方の手に抱えているのは、実はキャンバスである。専用のバッグに包んでいるが、画学生やら、日曜画家やらが多いので、そう言う姿はこの辺りでは珍しい事ではない。歩いているうちに、ぼんっ、ぼんっ、と傘に大きなものが当たる音がした。雨にしては衝撃も音も大きい。もしかして雹か? と思って、傘の外へ目を向けると、なんと、女の子だった。
 赤、白、黄色、水色、紫、色とりどりの女の子が降ってくる。それもどうやら、オレンジ色をした空からだ。色とりどり、と言ったのは服の事で、ワンピースやドレス、Tシャツ、水着と言った服の種類によって、色が決まっているらしい。結構な速度で降ってくるので細かくは分からないが、みんな穏やかに笑っている気がした。
 木々の植わってる部分は土ではあるが、道はアスファルトだ。そんな上空から落ちて来て痛くないのだろうか、と思ううちに、落ちてくる速度が上がった。
 本当はさっさと待ち合わせの場所にまで行かなくてはいないのに、つい、私は立ち止まる。
「やぁ、本降りになってきた」
 植え込みの前に建てられたダンボール・ハウスの中、古いものらしい文庫本を手にしたホームレスが言った。
 ざぁざぁと女の子は降ってくる。それで地面まで落ちた女の子はどうしているのかと言うと、自然、積み重なっていっているのだった。
 少しすると、ぽよん、ぽよよん、と音がしはじめた。何かと思ったら、積みあがった女の子たちが弾けて行っている音だった。重みに耐えられなくなったのだろう。下の方から弾けて行く。女の子の身体は柔らかいと良く言われるが、こんな、ぽよん、ぽよよん、などと言う音を立てて弾けるぐらいだから、なるほど、本当なのだろう。
「あんた、その脇の荷物、返した方がいいね」
 さっきのホームレスが私に言った。
「返す? なんのことです?」
 私が言うと、ホームレスは肩をすくめる。
「俺も昔、同じ事やろうとしたよ。だから、この有様さ。あの美術館の絵には手を出しちゃいけねェんだ」
 言葉を失う。
 ホームレスは困ったような笑みで、私の傘を指差す。
 私は頭上を見上げる。クモの脚のように広がった骨に支えられた空の裏側がある。空の描かれた傘の裏だ。
 落ちてくる女の子たちの幾つも尻が見える。水着、セーラー服、キャミソール、夜会ドレス、さまざまな色の、さまざまな尻だ。ぼんぽん音を立てて私の傘に当たっては、その青空の中へ吸い込まれていく。
 ほんのちょっとの間、それに気をとられていると、私の周りに女の子の垣根が出来た。女の子を吸い取る傘を差している限り、私が生き埋めになることはないので、女の子で組み上げられた井戸の中に私が傘を差して立つような格好になっていった。
 むっちりした白い脚が何本かにゅるっと伸びてきて、私が抱えていたキャンバスを奪っていった。
「あっ」
 と声を出してしまった。億万長者への道が、閉ざされてしまったのである。
 ただ、これで、名画泥棒にならずに済んだとも言える。
 今日のラッキー・カラーは青、時々、白。
 これがラッキーなのかどうか、良く分からないが、今、私の方を見て、幾つもの女の子たちが微笑んでくれているのは確かだった。
 あんまりモテない半生だったから、いっそ大悪党になってやろうと決心したのだ。微笑んでくれる女の子がこんなに沢山いるなら、悪事を働く理由なんか、少しもない。

------
10「二人」は、なんか地獄少女っぽい。地獄少女だったらAとZ、どっちが流される方なのか楽しみだ。笑
高木回なら切なくて泣ける話へと持って行きそうだけども。

11「空から女の子が降ってくる」は、はてなのユーザー小説賞「降臨賞」(だっけ?)に出したもの。ようやく自分でも満足出来た、凄く気にいっている作品。

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2009’11.05・Thu

能登怪談プロット

7 「無限の現在」
 喫茶店で話をしている友人が、自分は人生を何度もやり直している、と言い出した。
 実際、彼は失敗した人生を思い通りの結果へと導くまで、過去の自分に戻って同じ時間の流れを何万回もやり直ししていた。
 だが、彼の繰り返すループ時間は、だんだんと期間が短くなり、起点と終点がどんどんと近づいて行っていた……。

8 「ただしイケメンに限る」
 イケメン優遇の現場にばかり出くわしてその度に損してばかりの為に、イケメンに対してコンプレックスを抱くようになった非モテ男。
 コンプレックスをバネに大成しメディア王となった彼は、自らは顔の露出を避けつつも、情報操作により自分の顔の特徴がイケメンの基準という事にしてしまう。
 かくして馬面・眼鏡・オールバックが至上のイケメンという世の中が達成されたが、女達が惚れているのは、美化された二次元イラストの彼であり、見た事のない実物の彼ではなかった。
 やがて、イケメン神となった彼が公衆の面前に実際の顔を晒す日がやってきたが……。

9 「ハート・シェイプド・ボックス」
 自分の頭を散弾銃で吹っ飛ばして死んだロックスター・キッド。
 銅製のハート型の箱は、彼の遺品だった。
 来歴を知らずに日本のフリマでそれを買った女性。
 ある日、彼女の買ったハート型の箱が喋り出す。
 彼が語るのは、日本へ来るまでの数奇な道のりと、元の主人の死への哀しみだった。
 (カート・コバーンに捧ぐ)

------
怪談みたいな話は、こういう、あらすじみたいのを最初に書いた方が話をイメージし易いな。
なんか後半、笑ウセールスマンとかワンダービットみたいな話が多いけど。
「科学的な婚活」と「無限の現在」は是非やりたい。笑

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2009’11.04・Wed

自転車泥棒

イタリアの映画だっけ?

五月に事故って自転車が大破→替えの自転車を買う→六ヶ月経って向こうの保険で自転車代がようやく来る!!→自転車がなくなる。

このマンションに越して来てからと言う物、タイヤに画鋲が刺さっていたり、なんか刃物でタイヤ切られていたり、なくなったのはこれで二度目。
ちなみに駐輪場に停めておいての出来事です。
一度、すぐ側のコンビニに置き忘れて市にもっていかれてしまった事もあったけど。


キルミンずぅ、普通の子供向けアニメと同じように一年なんだ。笑


//
「はぁ…………っ」

 頭を抱えて、重い溜め息を吐き出す。

//立ち絵■武田

「……こんな時間に珍しいですね」

 俺の前に箸箱を置いて、武田さんが言った。
 えんじ色をしたプラスティックの箱の中には、フォークとか箸とか紙ナプキンとかおしぼりとかが入っている。

「武田さんもね」

 いつものバスト西浜支店、いつもの壁際の四人席に、俺はいる。
 いつもと違うのは、今がまだ昼間の二時だと言う事だ。
 いつもの俺なら、夜中の二時ぐらいに、ここにいる。

「私は、この時間が普通で……」

 そう言ってから、武田さんは露骨に「しまった」と言う顔をした。
 どうにも武田さんは俺の事を警戒しているようで、こういう事は、度々ある。
 武田さんは昼勤が多いらしく、夜型生活が基本の俺と顔を合わせる事自体が珍しいので、その「度々」は実際には「毎回」だ。
 要するに俺の事を、危険なタイプのオタクであり、ストーカー的な犯罪者になる可能性のある人間である、と思っているって訳なのだが……。

 ……ま、こっちもポルノで食ってるような身だし仕方ねぇかな……。

 そう思っても、やっぱり、ちょっとは傷つく。
 キミに興味はないよ、俺は犯罪者予備軍じゃないよ、と言うアピールを含めつつの年下を労る調子の笑顔で

「大丈夫、誰にも言いやしないよ」

 そう言うと、武田さんは慌てたように忙しく頭を下げ

「お願いしまっす」

 そう言った。
 そして、身を起こした後に、また頭を一度下げた。
 頭を起こしてそのまま何も言わず、逃げ去った。

 武田さんも声優だ。
 一体、このバスト西浜支店では何人の声優がバイトしてるんだ、と言う話になりそうだが、残念ながらヒロコと武田さんの二人でおしまいである。
 武田さんは養成所から上がったばかりの新人だ。
 ヒロコの所属事務所の後輩であり、ヒロコがいるのをアテにしてこの店に入って来たらしい。
 事務所のホームページに写真は載っていたが、はっきり言って無名だし、彼女が声優だなどと誰も気がつかないだろう。
 俺さえ口外しなければ。

//
……ヒロコの出て来てるシーンはまだこのブログでは出してないのか。
なんか本筋とはあまり関係ない所ばっかり出してますが、本筋はオカルティック・サスペンス。
恋愛物じゃないので、却って微妙な人間関係を描き易い。

■プロジェクト能登怪談(仮)
と言っても本当に能登麻美子に声を依頼する訳ではありません。
この間のヨタ話の。
怪談集は一度やりたいと思っているので、幾つかネタを思いついてみた。

1 「涙を知らない」
 泣いた事がないと言う男。
 空虚な人生から逃れるためには感情を取り戻さなくては思い立ち、涙を探して自分の体を切り刻み始める。 

2 「ミラクルトレイン」
 終電のロマンスカーEXEに乗った筈の女。
 自分以外の人間が誰も乗車していない。
 間違って回送に乗ったのかと焦る彼女の前に、謎のイケメン達が現れる。

3 「宵待草」
 館の女主人が歌う唱歌「宵待草」。
 その歌に込められた彼女の秘話とは。

4 「扉」
 八つのスポットを巡ると開くと言われている「異界の扉」。
 七つまでは寺院・史跡だったが、八つ目は潰れた建設会社の工場跡地だった。

5 「蝉参り」
 『今年も蝉がマンションの廊下で死ぬ季節になって参りました』
 独り住まいの彼の元へと届く、或る女からの手紙。
 
6 「科学的な婚活」
 学者でもないのに量子力学とクオリアを現実世界を見るためのフィルターとして「設定」している男。
 彼には恋愛の経験がなかったが、将来の不安のために結婚の必要性を感じ婚活をはじめる。
 だがどこまで行っても相手は現れず、彼は、「将来の不安を考えた時の鬱屈した感じ」というクオリアを打ち消す為の別のクオリアを探すため、自己の内部へと潜るための秘密の薬を渋谷の路上で買い求める。やがて薬なしではいられなくなった彼は遂に理想の結婚相手を見つけ出す。彼女は、自分の脳内にいたが、その時、何故か彼の体は監獄の中にいた。
 死刑台の上で「首に縄が掛かった時の息苦しい感じ」に命乞いを始めた彼の首へと、死刑執行官は更にしっかりと縄をしめつつ笑って言った。
「実はお前の首つりボタンを押す時、この部屋からは誰もいなくなる事になったんだ。モニタ一も切っておく。明かりも付けない。つまり、首をつるお前を誰も観測していない。そしてこの部屋はそのまま火葬場にもなっている。お前のような人間のために特別にあつらえたんだぜ? お前が青酸ガスと放火で五人の女を殺した、あの部屋と一緒さ。良かったな、お前はシュレーディンガーの猫になるんだ」

……あー……第一話はとりあえずいかにもな怪談話を入れた方がいいのか。

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江ノ島と逆猫の舞台、アリスでも出そうかなぁと思っている場所へ。
マクロレンズ付けて行ったんだけども、ズームと引きが出来る標準レンズじゃないと建物フレームに入らなくてキツいわ。
今日は撮影はついでで、円覚寺の宝物風入れを観に行くのが目的。
そうしたら現場で建長寺の方も宝物風入れをやっている事を知り、どうしよっかなーと思いつつ、結局行ってしまった。
撮影禁止だったので、展示物の写真は残念ながらないのだけど、墨の匂いがするほど近くで、美術館ではなく寺院の建物の中で水墨画や書に接する事が出来る幸福!!
なんかこう、展示の仕方が文化祭の文化部の出し物みたいな感じなんだけども、展示されてるもののグレードがやっぱり、違う。
室町時代の物など既に色あせてるんだけども、触れるほど近くに幾つも吊るされてると圧巻だね。
あと、水墨画の線は面白い。顔や手足は細い均一な線で、衣服を力強い筆触を活かした線で、という描き方は、現代のマンガの表現へ通じているように思う。っていうか高橋ツトムとか佐藤秀峰とかな感じ。笑
19世紀末の西洋人が日本・中国の美術に影響を受けたのは良く知られる所だけども、こういうフォルムや筆触の活かし方は相当の衝撃だったろうな、と思った。
なんか結構歩いて眠いので、今の所は何枚かのみ掲載しときます。
今回は絞りを変えて撮ったりしたのばっかりで、同じ場所のものが多かったため、そんなには撮っていない。やっぱりレンズ標準にしとけばなぁ。

■北鎌倉
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葉月「北鎌倉〜北鎌倉〜。北はノース……ノース……鎌はなんだ?」
拓海「サイス」※scyth
葉月「なるほど。じゃ、倉」
拓海「セラー」※celler
葉月「ノース・サイス・セラー! おう、なんなかカッコ良くね?」
拓海「そうですかぁ?」

■円覚寺
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葉月「うん。北鎌倉降りたら、まぁ、ここに来るよな」
拓海「ですよね」
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葉月「とりあえずは、小津と木下の墓参りかー」
拓海「(苦笑)女子高生二人で行く所じゃないですよね」
葉月「いんじゃね? ロハスで」
拓海「えー……お墓参りはロハスとは言わないんじゃぁ……」

■小津安二郎・木下恵介の墓
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葉月「節子さんと拓海なんだよね。この二人の事を教えてくれたのは」
拓海「あたしはおにいちゃんからですが」
葉月「江ノ島まで来なけりゃ、きっと、一生、知らなかった。何十年も前の映画監督なんて」
拓海「知らなくても生きていけますけど、覚えておいて損はないですよ」
葉月「そうだね」

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以上、円覚寺。

■建長寺
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■小町通りの喫茶店イワタ
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駅から小町通に入ってすぐの所にある、昭和な感じの喫茶店。
ここはガイドブックに載っていた所で、ホットケーキで有名。
何しろ、入った瞬間「ホットケーキのご注文は?」と訊かれる。笑
「普段なら30分掛かるのですが、今日は20分で出来ます」との事。
20分でも30分でも、ホットケーキを食べるためにここに来たので、当然、待つ。
ただ、800円と高い。ケチってコーヒーはいいやぁ、とホットケーキだけ頼んだのだけども、後になってしまった、コーヒー頼んどけば良かった、と後悔した。
さて、ホットケーキ、うちの近所の喫茶店で頼んだら、パンケーキとホットケーキの中間みたいな潰れた感じのが出て来て残ンな気持ちになったのだけども、ここのは……
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ふっくら分厚い。
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ああ、ホットケーキだ。パンケーキではないホットケーキ。懐かしい味。
ちなみにどんだけ昭和かと言うと
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■腰越〜江ノ島
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太宰治生誕100周年という事で。
太宰がカフェの女給と心中を図り自分だけ生還した腰越岬。
……そもそも太宰で「生誕」100年を記念なんて方がアイロニーな訳で!!
アニメ「青い文学」でも出て来ましたね。
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強い雨に降られた。

//■江ノ島を正面に据える信号のとこ
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//空に向かって息を吐く拓海。
拓海「はー……」
//道路を行く車
拓海「……息も白いな」
// 白い息を数個吐いて遊ぶ拓海。
// 後、拓海、携帯の時計を確認する。
// しばらく携帯を見つめてから
拓海「こっちからメールしたら……キモくてウザくて滅入るのかな?」
拓海「メールだけに……滅入る」
//自分の頭を、こつん、と叩く拓海。(背後からのショット)

 どうも僕は思い違いをしていたらしく、この位置だと
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こんな場所に立つ事になってしまいます。笑
うーん、でも絵的なものを優先して足下まで映さずそらっとぼけとこうか……。
さて、もう寝るか。
ではでは。
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