2008’11.20・Thu

上野へ

死ぬ前に一度行きたい、と、かねてから言っていたが、まだ『死ぬ前』なので昨日、行ってきた。

今回は国立博物館と国立西洋美術館。
上野についた時はもう午後2時で、かなり駆け足な感じではあったが、久しぶりに堪能。
上野駅についてから都美術館でフェルメール展がやっている事を知った。
丁度、ハン・ファン・メーヘレンの伝記を読んでいる所だったので見ていこうと思ったのだが、平日の昼だと言うのに長蛇の列。
12月14日までだそうだから、今度また朝から行ってみることにしよう。

国立博物館の特別展は『スリランカ展』。
シヴァとかパールバディとかガネーシャとかに興奮したのは、僕と同世代なら仕方ない事とご理解いただけるかと思う。
シヴァやパールバディは全然違うが、ガネーシャはマンガそのままなので不思議な既視感が。
国立博物館は本館の常設展示も好きだ。
アイヌの展示を見ると、博物館の歴史と言うのは略奪の歴史と言うのは日本でも同じことだな、と気づかされる。どうしてか琉球の展示はないのだが。
期待していた水龍剣(『ゼロ』で出てきた)がない、というより、上古刀の展示がない。
直刀を見たかったのだが…。
今まであまり足を運ばなかったアジア館を10分でめぐり、西洋美術館へ。
ミイラはずっと昔、科学博物館の本館二階(新館がなかった頃)にいらっしゃった気がするのだが、アジア館の二階にいらっしゃった。
階段の上がり端に安置されているので、ドキリとする。


国立西洋美術館。
特別展は、ハンマースホイ展。
不勉強なもので、この画家の名前を全く知らなかった。
最初の方は、『ひょっとしてこの人は絵があんまり上手くないんじゃないだろうか?』と思ってしまうのだが、『がらんとした室内に背中向きの女性がいる絵』がずらっと並んでいる区画に入ったとき、を見て、なんか凄いな、と思った。
それらの絵は、おそらくは別々に売られていったものだろうが、一堂に会すると何かマーク・ロスコ的なと言うか現代美術的なと言うかな展示空間を利用した仕掛けのように思えてしまう。
そしてそのどこかしら虚無的な灰色の暗い画には、何か既視感が。
そう、デビッド・リンチだ。
デビッド・リンチの映画にちょくちょく出てくるイメージだ。
常設展。
僕の趣味として言えば、どちらかと言えば具象よりも抽象の方へ気が向くのだが、最近はPIXIVなんかにも投稿している都合上、アカデミックな絵にも目を向けなくちゃいかんなぁ、と言うことで、国立西洋美術館には足を運ぼうと思っていたのだった。
純粋に絵画技術として上手いので、それだけでも見ていて楽しい。
そして、こうして18世紀ぐらいの絵画の良さを認めてみると、西洋美術史(そしてこの常設展の展示内容)が、どういう解釈で並べられているのかと言うのを、ようやく実感として理解でき、それまでの自分の頭の硬さに恥じ入るばかりだ。
だが、量は決定的に足りない。
もっと沢山見たいものだが、国内では矢張り限りがあるような気がする。
正直、印象派なんかもういいよ、と言う気持ちもあったけど、改めて見るとルノワールは上手いと思った。

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