2008’11.21・Fri
『私はフェルメール 20世紀最大の贋作者』
絵を描いている人間なら誰でも、ある画家の作風や使った画材が、最初期から後期に至るまで一貫して同じだと考えられることに違和感を感じるだろう。
初期の作品と代表的な作品があれば、その過渡期を示す作品が存在していても良い筈だと考えるのは、ごく自然なことだ。
そして、その研究家の自然な発想につけ込んだのが、ハン・ファン・メーヘレン、美術史上最も有名な贋作者である。
小池御大の『オークションハウス』の主人公、リュウ・ソーゲンの師事した贋作者の父と言う設定で一部マニアックな筋からは知られていたりする、実在の人物だ。
まず彼の描いた『フェルメール作品』だが、口絵に載っている作品は、一般に知られているフェルメールの代表作とは似ても似つかない。
しかし、フェルメール初期作品とされる宗教画と合わせて考えるなら、『過渡期のフェルメール』と言われれば納得は出来そうな感じもある。
メーヘレンの凄さは批評家が望んでいた『過渡期のフェルメール』を作り出した事にあると、この本は書いている。
『過渡期のフェルメール』が発見された事への世間の熱狂、信じ込んでしまう専門家たち、この状況を日本は最近に経験している。
旧石器捏造事件、『神の手』事件だ。
あの事件は、日本にも旧石器時代が『あったらいいな』と言う『みんなの願い』があったからこそ発生出来たものだ。
大変面白く、エキサイティングな本だった。
上野の都美術館でやっているフェルメール展を観に行くのが楽しみになった。
絵を描いている人間なら誰でも、ある画家の作風や使った画材が、最初期から後期に至るまで一貫して同じだと考えられることに違和感を感じるだろう。
初期の作品と代表的な作品があれば、その過渡期を示す作品が存在していても良い筈だと考えるのは、ごく自然なことだ。
そして、その研究家の自然な発想につけ込んだのが、ハン・ファン・メーヘレン、美術史上最も有名な贋作者である。
小池御大の『オークションハウス』の主人公、リュウ・ソーゲンの師事した贋作者の父と言う設定で一部マニアックな筋からは知られていたりする、実在の人物だ。
まず彼の描いた『フェルメール作品』だが、口絵に載っている作品は、一般に知られているフェルメールの代表作とは似ても似つかない。
しかし、フェルメール初期作品とされる宗教画と合わせて考えるなら、『過渡期のフェルメール』と言われれば納得は出来そうな感じもある。
メーヘレンの凄さは批評家が望んでいた『過渡期のフェルメール』を作り出した事にあると、この本は書いている。
『過渡期のフェルメール』が発見された事への世間の熱狂、信じ込んでしまう専門家たち、この状況を日本は最近に経験している。
旧石器捏造事件、『神の手』事件だ。
あの事件は、日本にも旧石器時代が『あったらいいな』と言う『みんなの願い』があったからこそ発生出来たものだ。
大変面白く、エキサイティングな本だった。
上野の都美術館でやっているフェルメール展を観に行くのが楽しみになった。


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